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猫の去勢・避妊手術をしなかったらどうなるの?

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猫を飼っている人なら一度は悩んだことのある、去勢・避妊の問題。猫にとってどうするのが一番いいのでしょうか?

去勢・避妊のメリット

発情期の行動やストレスがなくなる

スプレー行動や大声で泣くなどの発情期特有の行動がほぼみられなくなります。ただし、一度発情期を経験してしまうと手術をしても発情期特有の行動がのこることもあります。猫ちゃんにとっても、発情しているのに相手がいなければストレスになってしまいますので、その点も防止することができます。

乳腺腫瘍など生殖器系の病気の発症を抑えられる

生殖器関連の病気に関しては高確率で抑えることができます。特に子宮蓄膿症や卵巣腫瘍に関しては、避妊してしまえばそもそも病気になる子宮、卵巣がありませんので発症することはありません。

《予防できるおもな病気》

・子宮蓄膿症 ♀

発情中などに細菌が子宮に侵入し、化膿した子宮内部に膿がたまる病気。

・卵巣腫瘍 ♀

交尾をしたことがないメスに多く見られる、ホルモンが過剰分泌されることによって発症する病気。

乳腺腫瘍 ♂♀

いわゆる乳がんで、乳腺が腫れたりしこりができたりします。生後一年以内に手術をすると発症率は2割以内に抑えられると言われています。こちらは、不妊手術によって完全に防止できるわけではありません。

ケンカによる感染症 ♂

不妊手術をしないと、外に出たがったり、オス猫どうしがメス猫をめぐってケンカをする危険性が高くなります。その結果、猫風邪や猫エイズに感染する可能性があります。

望まない妊娠を避けられる

メス猫は、交尾をした刺激で排卵をするので交尾をするとほぼ確実に妊娠します。子猫がうまれたらすべての子猫を育てられるのか、里親を探せるのかきちんと考えなければなりません。

平成27年度、環境省の発表によると保健所に引き取られた猫のうち、所有者不明・幼齢個体のものは58,012頭が子猫の捨て猫、又は野良猫が生んだ子猫なのです。

さらに驚くべきことは、飼い主から保健所が引き取った子猫は6,415頭にものぼります。

この数字からもわかるように、去勢・避妊手術をしないと決めた飼い主さんは生半可な覚悟ではいけないということです。

出産のリスクを回避できる

出産にはもちろん親猫にとっても、子猫にとってもリスクが伴います。

無事にすべての子猫が生まれてくるとも限りませんし、障害のある子が生まれてくるかもしれません。また、出産時に親猫が死んでしまう可能性だってあります。避妊をすることによってそれらの危険は回避できます。

性格が穏やかになる

発情の興奮や、それにともなうストレスが手術によってなくなるので性格が穏やかにある傾向があります。術後に甘えん坊になるなど性格に変化がある猫ちゃんもいます。

避妊のデメリット

太りやすくなる

運動量が減ったり、ホルモンバランスが変化することによって体重が増えやすくなります。食事面や運動面での工夫が必要です

子孫を残せなくなる

いわずもがなですが、一度不妊手術をしてしまえばもう元に戻すことはできません。あとから子猫を産ませたいと思っても不可能です。

手術の際に体に負担がかかる

全身麻酔をしての手術になりますので体に負担がかかることがあります。獣医師の話をよく聞き安全に配慮した手術を希望しましょう。また、手術前、手術後のケアも獣医師の指示の元きちんと行いましょう。

手術費用がかかる

去勢手術だと1〜2万円程度、避妊手術1万5千円〜3万円程度の費用がかかります。

避妊・去勢の時期は?

生後6ヶ月〜1年以内が一般的です。生後6ヶ月、体重2kgに達していないと体力があまりないので手術に向いていないと一般に言われています。

また、手術は発情期前に行うとその後の発情行動を抑えられるので良いのですが、生後1年になる前に発情期がきてしまう場合があります。(生まれた時期や生育環境によって発情が始まるタイミングには個体差があります)

ですから、生後6ヶ月前後に獣医師に相談すると良いでしょう。

また、生後1年以降だと生殖器系の病気のリスクを減らすことができませんのですくなくともそれまでには手術をする方が良いでしょう。

手術の流れ

精巣の摘出手術 

全身麻酔をした後に睾丸付近の毛を剃ります。

睾丸を摘出します。

開腹手術ではないので縫合は行いません。

子宮・卵巣の摘出手術 

全身麻酔をしたあとに、切開する部分のお腹の毛をそります。

お腹を開腹して子宮と卵巣を摘出します。

止血をして、お腹を縫合します。

約一週間後、抜糸を行います。

まとめ

「去勢、避妊をするのはかわいそう。」

「いやいや、リスクがあるんだから手術をした方がいいよ。」

いろんな思いがあると思います。

大切なのは、猫と人間にとってどちらがいいのか正しい知識をもって考えて行動するということです。

子供を産ませるつもりがない、または出産〜子猫の将来のことまで考えることができない人は不妊手術をした方が、猫にとっても人間にとっても良いでしょう。

逆に、きちんとリスクを理解した上で不妊手術をしないという選択肢をとれば、新しい命との出会いが待っているかもしれません。

猫ちゃんを飼ったからには、責任をもって飼い主さんが決断してあげましょうね。

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